北岳-仙丈ヶ岳-甲斐駒ヶ岳-鳳凰山逍遙

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概要

日程:
2012/07/21 ~ 2012/07/24
登頂:
仙丈ヶ岳(仙丈岳) 甲斐駒ヶ岳 鳳凰山 北岳
天候:
初日雨、二日目雨、三日目晴れのち曇り、四日目晴れのち曇り
北岳-仙丈ヶ岳-甲斐駒ヶ岳-鳳凰山逍遙

昨年に北岳に登ったときから、仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳に惚れ込んでしまいました。今回は、北岳から仙丈ヶ岳、駒ヶ岳、鳳凰山と右回りに歩く3泊4日の山旅です。

昨年北岳に登ったのが7月上旬と早い時期だったので、その後に仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳に登る計画は幾度も立てたのですが、気に入った登山のコースを描くことが出来ずにいて、結局去年は歩くことが出来ませんでした。今年、白根三山を縦走した翌日から、北岳を経由して仙丈ヶ岳に至れるルートを使えば、甲斐駒ヶ岳と鳳凰山も歩けると言うことを発見して、早速実行に移しました。

ルートは、広河原に前泊して、まず北岳に登ります。

初日は北岳の肩から西にに伸びる登山道を下って両俣小屋にテント泊。昨日からの雨がこの日も降り続いていました。
山と高原の地図には点線ではなく実線で描かれている登山道で、現地の標識にも「増水時徒渉不可」と書かれているのみで、廃道とも難路とも表示されていなかったので、北岳から両俣小屋までの道は沢沿い歩きの遊歩道のような楽な道とばかり思っていたのですが、それとは真逆で、途中から道が豪雨で流されてしまっていて無くなっていました。道のない急斜面を木の根や岩を頼りに下り、やっとたどり着いた左俣沢は、橋という橋がすべて押し流されていて、6回か7回の膝上の徒渉を繰り返します。
道のないことがわかったので後悔して戻ろうにも日は暮れかかり、位置は北岳から1000m近くも下ってしまっているので北岳にも戻れません。
実に難儀をした一日でした。わたしの感覚では、西穂-奥穂-北穂を一日で走破したときよりもよほど疲れました。

二日目は南アルプスの樹林の稜線を北に歩いて仙丈ヶ岳を越えて北沢峠でテント泊。
地図上ではそれほどの距離は無いのですが、所要時間を累積すると、10時間前後かかる行程です。
山と高原の地図の所要時間は、時折かなりの誤差があるので、このルートもそうでは無いかと疑って掛かったのですが、実際に北沢峠にたどり着いたのは広河原行きのバスが出発する直前の午後4時前だったので、実際に10時間以上掛かったことがわかります。
朝からの雨が仙丈ヶ岳の稜線に出ると横風に煽られた風雨となってしまい、写真も撮れない一日となりました。
南アを歩いてきて、いままで必ずライチョウに会えたのに今回の山旅では会えないだろうとあきらめていたら、仙丈ヶ岳の稜線でライチョウの親子に出会えたのが収穫でした。

三日目は北沢峠から甲斐駒ヶ岳に登り、早川尾根を歩いて早川小屋でテント泊。
この日まで19kgの荷物を背負って歩いて居たのですが、駒津峰から甲斐駒ヶ岳までは往復なので、荷物を置いて歩いて行けます。駒津峰から持って出たのはデジイチのα77と500mlの水だけ。実に身体が軽やかでした。
4日ぶりの日差しの中の山歩きはすばらしいものに感じました。
栗沢山、アサヨ峰を歩いて早川尾根を東に下ってゆきます。

四日目は鳳凰山を越えて夜叉神峠に下って、バスで甲府駅に行き、山旅が終わります。
午後4時代が夜叉神峠を通って甲府駅に行く最終バスを言うことで、時間のプレッシャーが一日ありました。
地蔵ヶ岳、観音岳、薬師岳の鳳凰三山を越えるとあとは下りの一本調子の道で、道のりははかどりました。眺望は鳳凰三山だけであとは得られず、また、高山植物の花もほとんどこの稜線にはありませんから、ずんずん先に歩いて行けます。
結局、夜叉神峠のバス停に着いたのは午後2時過ぎ。タイミング悪く午後2時台のバスの通過したあとでしたが、予定していた午後4時代のバスの2時間前に着くことが出来ました。
広河原から甲府行きのバスは大変に混雑をしていて、夜叉神峠でバスに乗ると、あいている座席は一番前の一客だけでした。

標高

最高地点:
3,191 m
標高差:
入山地点1,503 m から最高地点までの標高差1,688 m
標高差:
最低地点1,503 m から最高地点までの標高差1,688 m
累積標高:
13,307 m(登り:7,189 m|下り:6,118 m)

地図

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