地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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荒川小屋 | 05時08分 | ||
赤石岳 | 07時26分 | 138分 | 2時間18分 |
百間洞 | 09時28分 | 122分 | 2時間2分 |
聖岳 | 14時47分 | 319分 | 5時間19分 |
聖平 | 16時08分 | 81分 | 1時間21分 |
西沢渡 | 18時21分 | 133分 | 2時間13分 |
易老渡 | 19時27分 | 66分 | 1時間6分 |
一日の歩行時間 |
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14時間19分 |
日付:2010/08/19 |
日程には1日の余裕があったのですが、目的とする山全ての頂を踏んでしまったので気が抜けてしまい、この日のうちに下山することにしました。
このときは自家用車で登山をしていたので、車の止めてある易老渡まで戻らなければなりません。多少距離があるものの、朝の出発時刻を少し早くして出かけることにしました。
今回の山旅は、午前中は晴天、昼過ぎから雲が湧いてきて夕方は雲の中という日がほとんどでした。初日だけが朝から夕方まで曇天です。
この日も早朝は晴れ、朝日を浴びる前の富士山が美しく見られました。日本人というのは単純な所があり、富士山が見られれば気持ちの半分は満足してしまうようです。
この日もライチョウの親子が走り回っていた大聖寺平を過ぎ、赤石岳を越えます。百間平にさしかかると雲が湧いてきて、百間洞に着いた時に完全な曇り空となってしまいました。この日は強行軍で歩くことに専念したかったので、景観が見られない曇り空の方が良かったかも知れません。
以後、中盛丸山、兎岳と越えて聖岳の登りにかかると、さすがに足取りが重くなります。一歩が30センチ位しか踏み出せません。晴れていて眺望が得られれば休憩を取ったと思いますが、一面真っ白で面白味がないので休みを取らずに聖平に降ります。
聖平から西沢渡までの下り道が長かったです。標高差100mごとに標識の様なものが立てられているのですが、ずいぶんと降ったつもりでも100mを降ったことを表すその標識が出てこなくて、標識があることで返って精神的に疲れた様な気がします。
登りのつらさは、易老渡の登山道も西沢渡の登山道も似た様なものでしょう。
西沢渡の廃屋を過ぎると籠渡しがあります。籠と言っても現代なので金属製の畳一畳ほどの板がワイヤーで吊されていて、乗った人が手動でワイヤーをたぐり寄せて沢を渡るものです。
昭和のいつ頃かまでは、蔦を川にかけて竹製の籠をぶら下げていたと聞いています。
話の種に籠渡しを利用したかったのですが、幸か不幸か西沢の水流はひどくおとなしく減水していた様で、籠渡しの下の岩を難なく渡れました。
西沢渡から勾配のない遊歩道歩きになるのですが、ここで日が暮れてしまいました。聖岳の登山口のある聖光小屋の前の駐車場に出た時には真っ暗で、暗闇の林から出てきた時に丁度人がいてひどく驚いていました。
聖光小屋からは林道を30分歩いて易老渡まで行きます。湧水が多いのか路面は濡れているところが多く、気づかずに歩いていると、ジャブジャブと音がする水深の少し深いところもあります。疲れ切っていたので水たまりや水流を避けて歩く気力は無くなっていました。