主峰の茶臼岳から南に派生した山稜の南端のなだらかなピークが南月山です。
茶臼岳方角からのアプローチは二ルートあって、茶臼岳山頂からロープウェー山頂駅の上の三叉路に下ってから「牛ヶ首」の鞍部に行くルートと、山頂から「峰の茶屋跡」の鞍部に下ってから茶臼岳北西の噴気口下を通って「牛ヶ首」に行くルートです。
牛ヶ首から南月山までは一本道で、標高差約50mの斜面を登ったあとは殆ど登り下りの無いなだらかで横幅の広い尾根歩きになります。樹林のあるところと火山岩がむき出して草木が全く生えていないところが交互にある登山道です。
樹木の無い区間が多くあるので眺望は素晴らしく、南月山から北に向かって歩けば正面に茶臼岳の噴煙を上げる姿を常に見ることが出来ます。
南月山の噴火と造山の歴史
南月山は約20万年前に噴火を始め10万年ほど活動をして出来た成層火山です。茶臼岳の北にある朝日岳と噴火活動の時期はほぼ同じです。
噴火活動は前期と後期に分けられ、前期は玄武岩-安山岩からなる噴出物が多く見られ、後期は玄武岩-安山岩-デイサイトからなる噴出物が多く見られます。玄武岩は伊豆大島三原山の溶岩の様にサラサラとした粘土の薄い溶岩で、富士山も安山岩質の溶岩を何度も噴出しています。安山岩は日本の火山では最も一般的な溶岩で粘度が高く噴出してもサラサラとは流れません。那須岳主峰の茶臼岳の山頂部分は殆どが安山岩で出来ています。デイサイトは安山岩質の溶岩よりも更に粘度の高い溶岩です。
南月山は約17-14万年前に山体崩壊を起こし岩屑なだれを起こしました。
運営者紹介
Yuichi Mizunuma (H.N.うーたん or zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板や自然派空間のWebMasterもしています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。
SNSのURL
Google+ Yuichi Mizunuma
facebook Yuichi Mizunuma
twitter Yuichi Mizunuma
使用の登山靴はドイツ製のマインドル・アルパインを主に縦走登山に、日帰りから3泊程度の短い山旅にはモンベル・ツオミを使っています。冬期登山はモンベル・アルパインクルーザー3000です。
2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
2014年に東京都から栃木県に引っ越しました。現在は宇都宮市に居住中、今後は宇都宮市から離れることはありません。現在は事情があって外泊が出来ないので、休日に福島県や群馬県や茨城県に400kmから600kmくらいの日帰りツーリングをしたり、那須岳や日光連山や南会津山地に日帰り登山をしたり、銚子市やいわき市勿来や福島市辺りまで200km-250kmほどのサイクリングに行ったりとしています。