国道20側の入り口から高尾山まで 4.0 km
2012/2/11の高尾山の道の様子です。
高尾山の表参道は甲州街道から、丁字路にある高尾橋を渡り始まります。表参道の入口がここなのですが、利用者が一番多い京王線高尾山口駅からの歩道はこの入口を通らないので利用者は比較的少ないです。ここから奥にある高尾病院までは一般車の通行が可能なので、特に早朝は車が多く通ります。
表参道を北の方角に登ってゆくと京王線北高尾駅からの路と交差します。紅葉橋を渡って路なりに直進すると表参道(1号路)に入り、左に曲がるとケーブルカーの清滝駅(山麓駅)となります。ここから高尾山薬王院の参拝者やハイカーが多くなります。
ここは「東海自然歩道」の起点ともなっています。
入口から約1.0km、標高378m。
2つ目の屈曲路には金比羅台に至る道との分岐があります。歩く距離は表参道の方が200mほど多くなりますが、勾配が金比羅台の路よりもなだらかなので歩きやすいです。
晴れていて空気が澄んでいれば、金比羅台から新宿の高層ビルやスカイツリー、筑波山が見られます。
入口から1.4km。
樹木で覆われている広場で眺望はありませんが、丸太を輪切りにしたベンチが4つ置かれています。
広場は北に向かって設けられているので、以前に樹木が茂る前には八王子城のある城山が見られたのでしょう。
高尾山に限らず日本中の全ての山の登山道は、雨水によって浸食されています。高尾山は人の往来が多いために整備が行き届いているので、樹木の根を覆う土砂の浸食も抑えられているようです。
それでも写真の様に木の根を覆っていた土砂が流失してしまい、根がむき出しとなっている木が数多く見られます。
入口から2.1km、標高489m。
ビアマウント(高尾山のビアガーデン)やケーブルカーの山上駅がある一角です。
入口から続いてきた急勾配の坂道はここまでです。ここから薬王院まではアップダウンを繰り返しながら少しずつ標高を積み重ねてゆきます。
高さ37m、幹周り6mの大木です。樹齢は約450年と推定されています。
この杉は八王子市指定の天然記念物で、蛸杉の由来は「昔参道開さくの際、盤根がわだかまって工事の邪魔になるところから伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に屈折した」と言う伝説から来ました。
浄心門の内側に建っている神変堂(じんぺんどう)です。
神変堂は神変大菩薩を祀る小社でです。神変菩薩とは「役の行者(えんのぎょうじゃ)」と言う大峰山を開山したと伝えられる修験道の開祖と言われている方です。別名は役の小角。
高尾山の開山は奈良時代初期(634-701)の頃の役の行者よりもやや時代が降った行基菩薩(668-749)と薬王院の縁起には書かれていますので、直接の縁はないと思われます。
真言密教の寺院には開山の祖を役の行者、中興の祖を弘法大師と伝えるところが多くあります。薬王院に役の行者が祀られているのも同様の経緯からかも知れません。
役の行者は雑密を唱えながら日本の山野を翔ぶ様に歩いていたと伝えられています。そのことから、若い頃は同じ様な山林遊行の僧だった真言密教をもたらした弘法大師と縁があると思われているのかも知れません。
南無飯縄大権現と刻まれた石碑。
寺院である薬王院に神社である飯縄大権現の石碑があるのは神仏混合の名残です。明治時代初期に廃仏毀釈がなされましたが、奈良県十津川村を除く他は、この高尾山の様に寺院と神社を完全には分離しませんでした。
飯縄神社の公式ホームページ。
飯縄神社は長野県長野市にあります。
仁王門の手前の階段を33段登ると本堂です。
仁王門の左右には、正面には阿吽像が2体、背面には鴉天狗と大天狗像が2体置かれています。
仁王門の建築年代を記す文献は無いそうですが、建築様式などから17世紀後半から18世紀前半にかけての江戸時代後期の建築と思われています。
江戸時代の享保14年(1729)に権現堂が建立されました。寺の開基が天平16年(744)、中興が永和年間(1375-1379)と言われているので、権現堂は寺よりもずいぶん後になって建てられたことが分かります。
現在の建物は文化2年(1805)に修理されたものです。
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使用の登山靴はドイツ製のマインドル・アルパインを主に縦走登山に、日帰りから3泊程度の短い山旅にはモンベル・ツオミを使っています。冬期登山はモンベル・アルパインクルーザー3000です。
2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
2014年に東京都から栃木県に引っ越しました。現在は宇都宮市に居住中、今後は宇都宮市から離れることはありません。現在は事情があって外泊が出来ないので、休日に福島県や群馬県や茨城県に400kmから600kmくらいの日帰りツーリングをしたり、那須岳や日光連山や南会津山地に日帰り登山をしたり、銚子市やいわき市勿来や福島市辺りまで200km-250kmほどのサイクリングに行ったりとしています。
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